考えの調理場

不登校から教員免許取得。【反復性うつ病性障害&強迫性障害】女の、考えの調理場。

減薬チャレンジ

今月の通院後から、減薬チャレンジ始めました。小柏まき です。

 

 

薬を減らそうと試みるのは、現在お世話になっているメンタルクリニックに通い始めてから、二度目です。その前に通っていたクリニックでも一度やってみて、体調が悪くなってもとに戻す、という経験があるので、今回のうつ病になってから三度目の減薬チャレンジです。

 

 

現在、処方されている薬は7種類です。抗うつ薬3種類、抗不安薬眠剤、胃薬、痛み止めの頓服 です。

以前のクリニックでも、薬をできるだけ減らそうと考えてくれる医師でした。現在のところに通院するようになってからも、ほぼ毎回の診察時に「薬が多い」と気にされてきました。

 

痛み止めの頓服を処方してもらう必要がないときには、6種類の薬を処方してもらっていました。

うつ病の症状のひとつである頭痛が、何日も続けてやってくると、市販薬を高額で買って来て服用するのも嫌になってきて、主治医に痛み止めを出してもらうのでした。

 

 

薬を減らしてみて

 

私が服用しているものには、毎食後の薬と、朝夕の食後の薬、寝る前の薬、頓服があります。

今回、減らしてみているのは、昼食後に飲む薬の全部です。内訳は、抗うつ薬1種類2錠、抗不安薬1錠、胃薬1カプセルです。

 

減薬が決まって、薬局に行って薬の準備ができたと呼ばれたカウンターで、いつも薬を種類ごとに確認してくれる薬剤師さんが、「今回からお薬減らすことになったようですが、体調のほうは如何ですか?」と声をかけてくれました。

それよりも私のテンションを上げたのは、その後の会計の値段がグッと安くなっていたことでした。

 

診察時間を午前にしているので、病院・薬局で用が済むとすぐにお昼時でした。

すると、「今からお昼ご飯を食べても、薬を飲まなくていいんだ!」という開放感があり、「ということは、これから先、外で昼食の時間を含んだ外出をするときに薬を持たずに家を出てもいいのかもしれない」という考えに至り、嬉しくなりました。

 

 

服薬が当たり前になって気付かずにいたこと

 

いつもは食後の薬を飲むために食事を摂らなきゃいけないと、頭の片隅で意識していたこと。

食事でお腹がいっぱいになっても更に薬を飲まなければいけないことにストレスを感じていたこと。

お金が掛かるばかりの病気の自分を嫌っていること。

などが、改めて意識されました。

 

 

処方薬が減るということは、病気が治ってきている、快復に向かって進んでいる、ということだと捉えられます。

そこに喜びを感じるのは、健全な反応ながら、減薬が上手くいかなかったときには落胆する原因にもなります。

 

同じように減薬している人から、「早く減薬したいから不安感とか医師に言わなかった(中略)安定が大事なのでそこは注意していきましょう」と助言をいただきました。

また、「その努力、前向きになれる気持ち、わかります」と言葉をかけてくれる人もいました。

「やったじゃん!よかったね。本当によかった」と言って喜んでくれる人もいました。

 

 

なりたくもない具合の悪さを抱え、うつ病だと診断され、毎回嫌だと思いながら通院し、飲みたくもない薬を飲み、それらに少なくないお金をあてて……。

精神疾患の人が抱えている現実の一部に、これらのことがあります。私もその中の一人です。

 

自責の念や罪悪感や屈辱、満たされない成功欲求、それらに耐えながら、時間をかけて考えグセを変えて病気を治そうとしているのなら。治療が少しくらい上手くいこうが、たまたま失敗しようが、目先のことに捕らわれず、本当の目標に向かっていきたいものです。