不登校に関するブログを拝読していて、感じたことを記します。
不登校の児童・生徒は、安心できる場所で元気を回復して、安定してから、学校へ行くチャレンジをする。というお話で、ごもっともだなぁと感じたわけです。
「この構図、愛着形成の港と舟の関係と似ている!」と思いました。
そして更には、「うつ病が快復していく様子とも似ているんじゃないか」と、いう気がしてきました。
愛着形成の港と舟の関係
人間は幼い頃に、養育者との安定した関係によって、愛着を形成します。
養育者とは、愛情を注いで面倒をみてくれる大人であり、多くは親や祖父母あるいは保育士などがその役目を果たします。
舟は、帰る港があるから、安心して大海原を探索して自分の世界を広げることができるのです。
【舟=自分】【港=養育者】【大海原=養育者以外の人や物や事柄との関係】です。
もし知らない海で不安な目に遭ったら、すぐに元の港に帰って、その不安が治まるまで待ってから、また海へ出ればいいのです。そうして安全だと信頼できる場所がある心強さから、大海原を開拓していって、やがて元の港に戻らなくてもやっていける自分の居場所を見つけられるのです。
この愛着が健全に形成されずに育って、信頼の基盤を持てないが故に、自分の居場所をうまく見つけられないことを愛着障害というと認識しています。
うつ病の快復過程
うつ病などの精神疾患になり、一般的な社会生活を送ることができなくなって、療養するとき、まずは身体が求めることに応えてあげなければなりません。
眠ることが必要なら寝られるだけ寝る、休むことが必要ならリラックスして休む、栄養が必要なら食事や日光を摂る。
生きる上で、社会的な人間としてよりも、生物としての自分を大切にしないと、うつ病などの精神疾患は治らないのではないかと思います。
これらに共通することは、上層を築くためには地盤を固めなければいけないということです。