考えの調理場

不登校から教員免許取得。【反復性うつ病性障害&強迫性障害】女の、考えの調理場。

【嫌いと苦手の関係】蒟蒻アレルギーの場合

子どもの頃から、蒟蒻(こんにゃく)が嫌いだった 小柏まき です。

 

大嫌いというほどではないにしても、自ら好んで食べることはなく、可能な限り食べたくないモノでした。なので、誰かにすすめられたときには少しくらいは食べるようにしていました。

大抵の嫌いな物は、少し食べることを繰り返して、徐々に食べられるようになっていきました。

 

蒟蒻も、私にとって “嫌いだけど全く食べられないわけではない” という存在でした。

 

 

 

今回のうつ病で、薬を処方されていくことで、自分史上最高体重を更新して、なおさら動くことが億劫になってしまいました。

 

気持ちの浮き沈みがあまり無くなってきた時期に、食事の量を減らしたり、少しの運動をしたりという程度のダイエットを始めました。

そのときにたまたま買ってみた蒟蒻畑のパイナップル味が、とても美味しくてハマってしまったのでした。

それからというもの、小腹が空くと蒟蒻畑パイナップル味を食べていました。

 

しばらくすると、それなりに体重は落ちたものの、首の付け根などの皮膚の弱い部分に発疹ができて痒みが出てきました。

 

 

そんな中、いとこの結婚式が数ヶ月後に決まったと聞かされました。

 

いとこの結婚式までに少しでも痩せたいというのと同時に、発疹を治して肌を綺麗にしたいと思いました。

しかしながら、発疹の原因がわからずに適当な市販薬を塗ってみたりしていました。

 

 

タイトルの通り、蒟蒻アレルギーだったようなのです。

発疹が出来始めた時期と、美味しい蒟蒻畑にハマった時期が一致していました。

 

その後、蒟蒻を摂らないようにしていたら、自然と発疹も収まりました。 

 

 

 

この記事で何が言いたいのかというと、身体に合わないものを生物として嫌っていたのが、元々の好き嫌いの一因なのではないかということです。

 

私の場合、蒟蒻アレルギーを持っていたために、子どもの頃からなんとなく蒟蒻が嫌いだったのではないか。自分から遠ざけることでアレルギー症状を引き起こさずに済んでいたのではないか。ということです。

 

 

もしかしたら、他の好き嫌いにも、アレルギーのように身体に合わない成分が含まれているのかもしれません。

 

 

 

ここで大きな葛藤を生み出すのが、蒟蒻畑のパイナップル味です。

企業努力による技術の進歩が、私の動物的危険察知能力の上をいってしまったこと……です。

 

ひとことで言えば、代えのきかない美味しさが、そこにはあったのです。

ゼラチンから出来ているゼリーよりも弾力があり食べ応えがあって、寒天よりもプルンと滑らかで柔らかい、絶妙な食べ応えで少しずつ噛み千切って食べられるので、少しの量で美味しさを楽しめる時間が長いです。

蒟蒻を使った料理での難点である、味が沁みにくい問題も、さわやかな甘さのパイナップル味になっていることで「こんなに美味しいコレが、こんにゃくから出来てるの?」と思うくらいです。

 

 

パイナップル味の蒟蒻畑に出会ってしまってたことで、元々は蒟蒻嫌いだったのに好きになってしまいました。

それゆえに食べ過ぎてアレルギーを発症したわけですが。なんとも切ないものです。

しかしながら、ララクラッシュではない蒟蒻畑のパイナップル味は、どうやら当時の期間限定商品だったようです。これで、商品棚と向かい合って伸ばしかけた手を引っ込める、なんてことを繰り返さなくていいので助かっています。

 

 

 

ちなみに、生のパイナップル果汁をそのまま使ってゼリーを作ることは出来ません。

これは、ゼラチンが動物性タンパク質であるのに対し、パイナップルにはタンパク質分解酵素が含まれているために、固まらなくなるからです。

この原理を利用しているのが、酢豚にパイナップルが入っているとか、ハンバーグの上にカットパイナップルがのっているという料理です。お肉を柔らかくしようとしているのですね。

 

だからといって、世の中にパイナップルゼリーが存在しないわけではありません。

酵素は熱に弱い性質を持っているので、パイナップル果汁を一度加熱すれば、タンパク質分解酵素が働くことはありません。

 

タンパク質分解酵素はパイナップルの他にも、キウイやパパイヤなどにも入っているそうです。

 

 

 

脱線しましたが、“自分の意思に関係なく苦手なものを、好きになってしまうと悲しい”という話でした。

 

過去記事『「好きと嫌いは自分じゃ選べない」のは自分を守るため』の、個人的な体験談でした。

 

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