考えの調理場

不登校から教員免許取得。【反復性うつ病性障害&強迫性障害】女の、考えの調理場。

公民館展示会で押し花体験

11月といえば、文化祭シーズンですね。

昨日は母と一緒に公民館の展示会を見に行ってきた 小柏まき です。

 

本当は土曜日に行く約束をしていたのですが、体調が優れないので予定を順延しました。

 

目当ては家族の出品作でしたが、こぢんまりした会場とはいえ、他の作品も興味深く見て楽しめました。

或るサークルの絵を見ているときに、主催側の女性が声を掛けてきました。「ここにある絵は三原色で描かれてるの」と。絵の具の三原色シアン・マゼンタ・イエローを混ぜることで全ての色を作っているということらしく、そう思って改めて見てみると微妙な色の変化を出していく作業風景が想像されて、尚更興味が湧きました。「三原色っていうのは赤と青と……」と言われて「黄色ですよね」と口を挟んでしまいましたが、これは小学校でも習った記憶があるのでいいだろうと思うことにしました。

自分がこういうときに声を掛けられやすいタイプであることを、少し嬉しく思えるくらいの体調の良さがありました。

 

一通り見終えて、「座りたい」と言う母の言葉に「帰ろうか」と応えつつ、出入り口付近まで行くと押し花の体験コーナーがあり、椅子が幾つか空いているのが目に入りました。

机の上には紙皿に乗った何種類もの押し花が用意されていて、その向こう側では、先程声を掛けてきた女性が栞作りの体験の呼び込みをしていました。

 

私は個人的に、押し花に憧れがありました。しかしながら生花を押し花にするには、花を育てるかあるいは自分の家の敷地内の花を摘んで作る必要があります。これが実際にはなかなか難しいところなのです。

主に厄介なのは、私がうつ病で外出が大変なことと、強迫性障害の不潔恐怖で洗ったり除菌したりできない物を外から持って帰ることに強い不安を感じることです。

社交不安障害の対人恐怖があるので、サークルには入りづらいですが、すぐに終わる体験はたまたま大丈夫な気がする体調だったので、「やってく? 椅子あるよ」と母に言ってみると「じゃあ」と付き合ってくれました。

 

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押し花などを封入するための栞キットが販売されているようで、栞サイズの厚紙に両面テープが装備されていて、その上に薄い和紙を被せれば出来上がりといったアイテムを使っていました。

押し花や押し葉っぱ(?)を好みのデザインになるように配置していくのに、両面テープを使うときに剥がすツルツルした紙に、材料を置いてみてバランスを決めていきました。

全部の配置が決まったら両面テープののり部分に貼っていきます。これらの作業をするのに、先がカモノハシのくちばしのような形をしたピンセットを使っていたのですが、使いやすくて感心してしまいました。切手収集などにも使う、掴んでいるものを傷めないものです。これが押し花をそっと押し付けて貼り付けるのに便利でした。なんとなく存在は知っているものの使ってみたのは多分初めてでした。

 

こうやって知らない人に色々訊いてなんていうことのない会話をするの、元々は好きな性格なのですが、不安でどうにかなってしまいそうなときと平気なときが自分でも予測できずに訪れるので、たまたま関われる人がいてくれるのは有り難いことです。

 

ですが、この女性、多少クセが強い感じがありました。年齢は母より少し上でしょうか。教える側なので当たり前といえばそうなのですが、少しの動きで私が誤解していると決めつけてバシッと注意してくれます。

私の心の中では、「せっかちなオバサンだなぁ」「手作りは得意だし教える資格も持ってるし色彩検定も持ってるんだけどなぁ」と苦笑いして、「でもそんな わけわかんないマウント取りたくないな」と素直にアドバイスを受け取りました。

 

ちょっと気になったのが、和紙を被せた後に、和紙の透明度を高めて押し花の色彩を際立たせるためにレジン液を塗ったことです。塗るだけ塗って、軽くティッシュオフしてそのままでした。UVライトやLEDライトや日光に当てる工程が組み込まれておらず、日常の紫外線で硬化するのを待つのかな? と疑問でした。しかしそれよりも強く疑問だったのが、レジン液を素手で扱い指で塗り込み、指をティッシュで拭いて終わりにしていたことでした。人体の健康的に大丈夫なのかな? と、小さな子どもが体験した後に食べ物と一緒に口に入れてしまう危険性は考えられていないのかな、と思いました。

地域の年配の方々が小規模でやっているサークルには、こういう知識がグレーのまま教えてしまう側面が、ままあるのだろうなと想像しました。

 

レジンを塗った後は、パンチで穴を空けて、好きな色の紐を通して結んで出来上がりでした。

紐も6色くらいある中から選べて、気に入る栞ができました。

 

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黄色い花の花びらが欠けている部分を下にして、別のピンクの花がそこを埋めるように置きました。花を置く部分と余白を残す部分を作って、メリハリを出したつもりです。

 

レジンが気になって、帰宅後しばらく日光に当てました。

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近頃ぼちぼち読書をすることがありますが、読書が楽しくなりそうです。