考えの調理場

不登校から教員免許取得。【反復性うつ病性障害&強迫性障害】女の、考えの調理場。

絵を描く日常[課さない努力]と[楽しみ]の折衷

お絵描き脳の 小柏まき です。

近頃はすっかり文章を書く意欲が湧かなくなってしまいました。

それどころか、言葉が、単語も出てきづらく、自分で思ったことも忘れてしまうことが多いような気がします。うつ病性の健忘症というヤツでしょうか。

今やテレビのニュース番組でもTwitterの投稿を元にしていたりする時代です。短い言葉を手軽に書き留めておいて、見返すときにも何月何日の何時に呟いたかわかるという面で、とても重宝なので、Twitterの使用頻度が上がっています。

文章を読む能力も低空飛行といった感じで、以前はよく読ませていただいていた方々のブログも、読めないことが続いています。

 

とはいっても、ブログを投稿しない月を作りたくない気持ちがあります。

たまには何か書かないと、自分の中で記事を書くことのハードルが上がってしまうような気がするのです。

 

 

ということで、近頃の私の生きるモチベーションの “絵を描くこと” で出来上がった絵を貼っておこうと思います。

 

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A4サイズの紙に描きました。使った鉛筆はHi-uniのB4のみです。

モデルは英語でメイク動画をアップしているYouTuberの Sichenmakeholicさんです。

 

 

iPhoneの画面の写真を見ながら、頭の中で拡大して描きました。

似ているかどうかでいうと……似ていないかも知れません。

 

本来、写真のような平面を見ながら描くには、縦横に一定間隔のマス目を引いて、それを元に形を捉えていくのが正攻法なのだと思います。これは高校の美術の時間に教科書の絵の模写をしたときに教わった方法です。Google先生によればこのガイドの役割をするマス目を「グリッド」と呼ぶそうです。

 

 

私がきちんと模写の方法を取らなかった理由があります。

  1. 見た物の形を捉える能力を鍛えて、絵が上手くなりたい。
  2. 今できる楽しみをやりたい。

これらの理由で、見た感じを気の向くままに描いています。

 

の「今できる楽しみ」というのは、患っている うつ病と深い関係があります。

今回のうつ病の症状が酷かったとき、絵を描く気力も集中力もありませんでした。手が震えて文字も書けず、それどころか鉛筆を調度いい力で握ることもままならず、出来ないことばかりでした。

私自身、やっとこの大きさの絵が描けるまでに快復したという気持ちがとても大きいです。しかし、反復性うつ病性障害というのは、よくなったり悪くなったりを繰り返すものです。いつ、また絵が描けなくなってもおかしくありません。

また描けなくなってもう二度と描けないまま人生を終えるかもしれないので、「今のうちに描いておきたい」という気持ちも少しあります。しかしそれ以上に、描けるようになった楽しみに浸って喜んでいたいです。

楽しみをちゃんと味わうには、「~でなければならない」といったような、“自分に課すこと” を避けていく必要があります。ツラさが楽しさを上回ってばかりになってしまっては、本末転倒です。

 

絵を描くと、自分の絵の下手さが見えるものです。何度も描き直します。ここで大切なのは、「なんでこんなに下手なんだ」「また直さなきゃ」と落ち込む要素よりも、「前よりはマシになった」「ここまで描けた」と出来たことに気持ちを向けるように意識することです。下手な絵を描いても、誰かに迷惑がかかることはほとんどありません。ネガティブな思考が困った状況を防ぐためのものだと考えれば、趣味においてはほとんどの場合無視していいものだと思います。

私は楽しくて絵を描いています。

ずっと絵を描き続けている人に比べれば、能力が劣っていて当然です。でもだから、描ける今に沢山描きたいですし、そのためには描くことを嫌いになりたくありません。

 

主治医も、集中力が戻ってきたことなどを含め、私の趣味を肯定してくれました。心強いです。