考えの調理場

不登校から教員免許取得。【反復性うつ病性障害&強迫性障害】女の、考えの調理場。

描いた絵9[まろ吉さん]

1年前頃に、透明水彩で初めて動物を描くことにチャレンジしていました。

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まろ吉さん

2021年4月23日

 

使用画材は、ウォーターフォード水彩紙ブロック中目F2。絵の具は透明水彩絵の具ウィンザーニュートンのコットマン12色セット+セピア単色です。

 

 

黒柴のまろ吉さんは、Twitterでも繋がりのある ななさんのご家族です。

私はペットと暮らした経験がなく、ペットと暮らしている人にとっては動物とはいえきっと大切な家族なのだろうと思い、ご家族のという敬意を込めて “さん” を付けています。

 

この絵を描くきっかけは、ななさんのもう一頭の家族である小梅さんの訃報のツイートを見たことからです。そのつぶやきに、共感やお悔やみのコメントをしているフォロワーさん達にはペットと暮らしている方々が居ました。ペットと暮らしたことのない私に、ペットを亡くした人の気持ちは計り知れませんでした。

そのツイートに私はイイネしたのですが、「いいね」というような内容でもないというかそれしかできないのが少しもどかしかったです。ななさんの気持ちにプラスに働く何かができたらいいのになという心持ちになりました。

そこで、掛けてあげられるような言葉が見つからない私は、愛犬まろ吉さんの絵を描こうと思ったのでした。

そういえば、ななさんにこの話はしていなかったかも知れません。少しでも気持ちが明るくなってくれればそれが一番でした。

 

それに私自身、透明水彩で動物を描くのは初めてでしたし、これほど黒が広い面積を占めるモチーフも描いたことがありませんでした。

黒の絵の具は持っていなかったので、感じる色を使って表現してみました。

描いた絵8[街並み]

昨年4月に描いた水彩画です。

街並み

2021年4月17日

 

使用画材は、ウォーターフォード水彩紙ブロック中目F2。絵の具は透明水彩絵の具ウィンザーニュートンのコットマン12色セット+セピア単色です。

 

白や黒やグレーの絵の具を使わずにグレイッシュな色味を作ってみました。あまり詳細に描き込まないことに挑戦しました。

やはり道路上の白線を塗り残して紙の白で表そうというのがひとつ難しい点でした。

描いた絵を写真に撮って客観的に見ると、思っていたよりも全体に淡くなった感じがしました。

描いた絵7[果物]

昨年の春のお彼岸の供物を描いた絵です。

 

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果物

2021年3月29日

 

使用画材は、ウォーターフォード水彩紙ブロック中目F2。絵の具は透明水彩絵の具ウィンザーニュートンのコットマン12色セット+セピア単色です。

 

年中行事で家に果物やお花があると、せっかくだから絵に描こうという気持ちになりやすいです。しかしながら、見て描いてとじっくり時間を取ると出来上がりが季節の後追いになってしまいますね。

初心者でも丸い物は描きやすいので、林檎や梨やオレンジは格好のモチーフです。実際とは少々形が違っていても元々個体差があるので誰も気にしませんし、ほぼ球体なので陰の付き方もわかりやすいです。また微妙な色の変化を見ながら描くのも楽しいです。

 

こうして一年前の自分の絵を見ていると、この一年で大きく成長したなんてことはないにしても自分の中では出来ることが増えていて、この頃は絵を描くことに慣れていないなぁと感じて面白いものですね。

描いた絵6[神社]

昨年3月に描いた絵です。

 

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神社

2021年3月19日

 

使用画材は、ウォーターフォード水彩紙ブロック中目F2。絵の具は透明水彩絵の具ウィンザーニュートンのコットマン12色セット+セピア単色です。

 

前回桜の花の絵を描いたので、建物を描いてみました。構造物を描き込んでいく楽しみがありました。

気ままに自転車で出掛けた神社です。左奥から日が差していて、全体に明るい画面にしたかったものです。

水彩絵の具は乾くと濡れている時よりも色が薄くなるので、思っていたよりも淡く仕上がった印象です。

【北京五輪】フィギュアスケート女子 BEIJING2022

北京オリンピック2022 フィギュアスケート女子シングルの試合を観ました。

4回転ジャンプを決めながら演技全体を通して高い完成度だったアンナ・シェルバコワ選手が金メダル。5本の4回転ジャンプを組み込んだ男子並みの演技構成を多少の乱れのみで滑り切ったアレクサンドラ・トゥルソワ選手が銀メダル。ショートプログラムに続き、フリープログラムでも磨きをかけた自分の演技を出し切った坂本花織選手が銅メダルでした!

 

近頃のフィギュアスケートを観てきていなかった私は、ジャンプのバリエーションに富んだ選手の多さに回転数の多いジャンプをぽかーんと呆気に取られながら観ました。レベルが高過ぎて、「あぁ凄い選手がこんなにも活躍する時代なのだ」と思いました。

 

当時見ていなかったのか、見たのに忘れてしまったのかわかりませんが、私自身は前回の冬季オリンピックのことをあまりよく知りません。もしかしたら病状でテレビを眺めていることも出来なかったのかも知れません。

余談ですが今大会で試合とは別にちょっとテンションが上がったのは、アダム・リッポン氏が選手ではなくコーチとしてオリンピックに来ていたことでした。時は経つものですね。

 

 

河辺愛菜選手の演技とインタビューを見て

17歳にして初めての大舞台で、6分間練習で他の選手に惑わされてしまったと話していたショートプログラム

フリーへと駒を進め、攻めの姿勢で跳びにいくトリプルアクセル。ミスがあっても滑り切る強さ。滑り終えたインタビューでは「次はオリンピックに出るだけじゃなくて」「4年間必死に頑張りたい」と涙ながらに語ってくれました。

観ていても、フリープログラム前の練習ではなかなかジャンプが決まらずいいイメージで始められなかった様子でした。失礼ながらトリプルアクセルを回避してダブルアクセルで確実に決めていく選択肢もあるのかな? などと思っていました。しかし彼女は挑んでいきました。私は「あぁオリンピックに出るような選手ってやっぱり強いんだな」と、心を強く持ってぶつけていった河辺愛菜選手に見せつけられました。

思うような演技ができずにフリーの点数がついたキスアンドクライでは、コーチも慰めることさえ憚られるほど “大舞台での結果” に打ちのめされている様子でした。

 

樋口新葉選手に魅了される

今回のオリンピックの開会式前から始まっていたフィギュアスケート団体の、女子ショートプログラム樋口新葉選手の演技を観ました。団体では日本は3位銅メダルに輝きましたよね。

女子シングルのショートプログラム前の樋口選手は、とても自分の練習に集中している様子でした。団体戦を経て緊張を乗り越えたのかなと感じました。演技開始の時の表情も、周りから見られている自分として優しい笑みを湛えていた印象の団体の時とはまた違って、集中して演技に入り込んでいるように見て取れました。

しなやかで優しい女性らしさの中に高難度のジャンプが組み込まれていたショートプログラム。衣装も振り付けも綺麗でカッコイイ、フリープログラムのライオンキング。それらに引き出される樋口選手の多面的な魅力に心が掴まれました。

最終的には5位入賞という順位でしたが、オリンピックでトリプルアクセルを決めた女子選手5人目となり、日本人でショート・フリー共にトリプルアクセルを成功させたのは浅田真央選手以来のことでした。

 

 

練習では何度となく成功していることが、練習通りにできなくなってしまうのが本番なのだと思います。だからこそ、大きな国際試合では全員の自己ベストが出るような試合になるように祈るような気持ちで見ています。一方で、ミスが出てしまっても諦めずに最後までやりきる強い気持ちに心を打たれることも多いです。

 

 

自己ベストを揃えてきた坂本花織選手

周りの選手の雰囲気や滑走順でプレッシャーが掛かっても、揺るぎない自分の力を発揮したのが、坂本花織選手が銅メダルに輝いた勝因だと思います。

他の選手のように3回転半や4回転のものはありません。しかし、終始スピードに乗った流れの中で繰り出されるダイナミックなジャンプは素晴らしく質が高く、そんな技の数々が一つの演技にまとまっているのは見ていて気持ちの良いものでした。

自分のことに集中することに関してずば抜けている印象でした。ショートプログラム後やメダル確定後の涙は、それが本当は凄く難しいことなのだと物語っていました。

 

 

今大会で恐らくもっとも話題になったのは、ROCのカミラ・ワリエワ選手のドーピング問題だったことでしょう。

スポーツ仲裁裁判所なるものの存在を知ることになりました。そしてスポーツ仲裁裁判所の見解と大会側IOCの見解が一致しないまま日程が進んでしまうことがあるのだということも。

IOCの[ワリエワ選手が3位以内に入ったらセレモニーは見合わせる]という姿勢も、個人的には初めは理解できませんでした。

ショートプログラムのワリエワ選手は、嘘みたいに綺麗で危なげなく、それでも凄く難しいことをやってのけるのでした。

ショート1位でフリーの滑走順が最終滑走に決まり、直前の数選手の演技で歴代最高得点などの歴史が刻まれていく会場でのフリープログラム。それまでのワリエワ選手の演技とは同じ人と思えないほど上手くいかない結果でした。

彼女は世界一を競う選手であると同時に、人間でした。人生のほとんどの時間を注ぎ込んで競技をやってきた、15歳の人間だったのです。

もしかしたらIOCは、こうなることを予想して、或いは望んでいたのではないかと思ってしまいました。

 

また、セレモニーのときの銀メダリストのトゥルソワ選手の様子が自然ではなくメイクも崩れていて、沢山泣いた後に見えました。後日、セレモニー前に泣きながら何かを訴えて女性コーチのハグを拒んでいる様子の動画を見ました。ロシア語は全くわからないのですが、とても辛そうでした。「この競技が嫌い」「もう氷の上には行かない」と言っていたらしいという噂を聞きましたが……それが本当に彼女の発言内容だとしたら、一体どんな経緯だったのでしょうか。

 

 

選手たちにとって競技は、人生を掛けて心血を注いできたものだから酷く辛そうな選手を見ると苦しくなります。私も見ていて何度か泣いてしまいました。

私は素晴らしいものを見せてもらっている恩恵を受け取るばかりなので、若い選手に「まだ若いんだから次頑張りなよ」とは、到底簡単には言えません。

いろんなことと闘いながら大会を終える選手たちに、ありがとうと言いたいです。

 

最後に、坂本花織選手 フィギュアスケート女子シングル日本人4人目(12年振り)のオリンピックメダル、おめでとうございます!

描いた絵5[桜の花]

昨年2月に描いた絵です。

 

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桜の花

2021年2月25日

 

使用したのは、ウォーターフォード水彩紙ブロック中目F2。絵の具は、透明水彩絵の具ウィンザーニュートンのコットマン12色セット+セピア単色です。

 

これは初めて水彩紙のブロックを買って描いてみたものです。初めてのコットン100%の紙でもあり水加減や乾く時間がわからず、また透明水彩絵の具の扱いにも慣れていないので、描いている時間のほとんどが慌てていた記憶です。

数年前に両親と一緒に近所の神社に桜を見に行ったときの写真を見ながら描きました。

桜の花と蕾にピントを合わせて、周りは後ろの木の緑や他の桜をぼんやり描きたかったです。

描いた絵4[雲と太陽]と[水面と雲]

昨年1月に描いていた絵です。

 

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雲と太陽

2021年1月15日

 

 

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水面と雲

2021年1月20日

 

2つともネットで拾った画像を見て描きました。

[雲と太陽]太陽の一番明るいところは絵の具を乗せず、青空をグラデーションしたかった絵です。初めてマスキング液を使って太陽と雲を白抜きしました。マスキング液の扱いが下手で、太陽を丸く塗れませんでした。グラデーションもなかなか上手くいかず、塗る部分と塗り残す部分との境界がくっきりしてしまいました。

[水面と雲]向こうから差す光で水面がいろんな色に見えるのを描きたかった絵です。水彩らしい滲みが少し出て、楽しめました。

幅広のマスキングテープを周囲を包み込む形で貼ることで紙の波打ちを食い止めようとしましたが、限界を感じました。

滲みやグラデーションをもっと自然に美しく出すには、もっと保水力の高い紙を使うべきでした。

それから、水や絵の具の扱いにもう少し慣れる必要がありそうでした。

 

使った透明水彩絵の具は、ウィンザーニュートン コットマン固形水彩12色セットと、同じく単色買いのセピア。

紙はマルマン図案スケッチブック。