考えの調理場

不登校から教員免許取得。【反復性うつ病性障害&強迫性障害】女の、考えの調理場。

ご時世の絵を描いた~アマビエ編~

たまに絵を描く 小柏まき です。

【疫病退散】の力を持つとされる妖怪『アマビエ』の絵を、新型コロナウイルスが蔓延する中で、よく目にするようになりました。

ja.wikipedia.org

 

半分人間で半分魚のような見た目の妖怪とされていて、疫病が流行した際には己の姿を絵に描いて人々に見せるように言ったそうです。

 

このアマビエが他の妖怪と違っている点は、予言する能力や疫病を鎮める能力を持っていることと、姿が元々設定されているところです。

水木しげる京極夏彦が好きな人はご存知だと思いますが、妖怪は元々はキャラクターではなく現象です。例えば、屋外にもかかわらず、まるでそこに見えない壁があるかのように先に進めない現象を「ぬりかべ」と呼び、キャラクターとしての姿はその現象を説明するために作られたものなのだそうです。

 

そんな不思議なアマビエ、いろいろな人がいろんなテイストの作品を制作してSNSに投稿しているのを見て、私も描いてみたくなりました。

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左のは、人がアマビエの衣装を着てるイメージで描きました。

右のは、幼な子っぽさと金魚っぽさを合わせて描いてみました。

 

 

右の絵が気に入ったので、線画にして “塗り絵” にしてアップしました。

これは、以前オリジナルの線画を塗り絵として使わせてくれた方々がいて、私が散々楽しませてもらった経験があったので、真似してみました。おうち時間を少しでも楽しく過ごすことに使ってもらえれば嬉しいと思いました。

 

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こちらが塗り絵用の線画です↑

すると、塗り絵してくれた方がいました!

 

お一方は、我らが『うつ病減らスンジャー』のキャプテン、鳥本明さん。

プリントアウトして手に入れたばかりの色鉛筆で塗ってくださいました。アナログならではの手作業感が伝わってくる淡い発色のさせ方によって、複数の色を使っていながら優しく寛容さがある作品ですね。

 

もうお一方は、前述した「以前オリジナルの線画を塗り絵として使わせてくれた方」、おばけさん です。

細かいところまで手が掛けられていて、大切に時間をかけてくれたことがわかります。立体感や質感まで伝わってくるような、アマビエの存在が想像させられる、完成度の作品ですね。

 

【追記】

ブログ記事のリライト方法を理解しておらず、追記するまでに半年近く掛かってしまいました。2020.12.09

 

前述の「以前オリジナルの線画を塗り絵として使わせてくれた」というのは、線画を おばけさん が、元の絵を ぷみさん が描いてくださったものでした。

ぷみさん も、アマビエの塗り絵にご参加くださいました。

全体が独自性のある色味で構成されています。個性的でありながら毒々しさを感じない、配色と表情が絶妙ですよね。

お二方作の塗り絵に参加させていただいたときの、ぷみさんの絵を思い出させる、ぷみさんらしさを再び見せつけられた作品でした。

 

お三方とも、塗り絵にご参加くださってありがとうございました!

自分の描いた絵を誰かが塗ってくれると、こんなにも嬉しいものだとは思っていませんでした。私自身が持っていない感覚や個性が感じられて、幸せです。

 

 

ちなみにですが、このアマビエの絵を描くときにどう描いていいか迷いどころだったのが、三本足(3つのひれ?)であるところです。半分人間とはいっても、人間の足を3つ付けると可愛らしく描けなくて試行錯誤しました。

仮に魚の尾ひれが3つ付いているとしたら、どうやって泳ぐのでしょう? 一つの大きなひれのように動くとしたら、3つに分かれている必要はありませんよね。そこで私は、カメラなどの三脚のように尾ひれが配置されているのだろうと思い至りました。そしてその3つの尾ひれは、それぞれが団扇みたいにパタパタ動くというよりはもっと柔軟に、クラゲが泳ぐときのような動きをするのだろうというところに落ち着いたのでした。

絵を描くにもどこがどうなっているのか、想像力が働かされるものですね。

【うつ病】依頼絵にチャレンジ

趣味でときどき絵を描き、Twitterにイラストを投稿したりする、 小柏まき です。

 

Twitterでフォローさせてもらっている うつ病ブロガー たぐさんのツイートを見たことが、今回の行動のきっかけでした。

それは、ブログで使うプロフィール用のイラストの描き手を募集しているという内容でした。

 

 

募集内容は、うつ病などの精神疾患で、現在働くことができていない人を対象としたものでした。うつ病ブロガーたぐさんは、ご自身の経験から うつ病で療養中の人向けに情報発信したり仕事の機会を提供する活動をなさっている方で、プロフィール用イラスト制作者の募集もそのひとつなのでした。

元々絵を描くことが好きな私はすぐに、チャレンジしたいと思いました。

 

 

しかしながら、応募するまでには幾つかのハードルがありました。

 目次

 

不安の正体

まず、私自身の画力に関する不安。次に、持病による不安。そして、知識も経験もないという不安。不安の正体は、大きく分けてこの3つでした。

 

画力に関する不安

絵を描くことが好きでも、学生時代に課題で描いた以外には、趣味として気ままに描くことしかしていませんでした。

私なんかが描いた絵は、報酬を受け取る価値が無いのではないか。という気持ちが、最初は強くありました。

 

今回の企画でよかったのは、応募した中から依頼される人にのみ返信があるということでした。

応募者側からは、自分以外の人の応募状況がわかりません。これで、他の人と自分の絵や画力を比べようがありません。また、返事が貰えれば、「応募者が一人しかいなかったから仕方なく選ばれたに過ぎない」などの考えは妄想でしかなく、選んでもらったという事実しかわからない、ということでした。

 

持病による不安

私は、うつ病治療中ですが、その根本には社交不安障害や強迫性障害があります。

何かを誰かとやり取りして進めていくには、コミュニケーションを避けては通れません。今回はTwitterのDMでやり取りをしました。口で喋ってしまえば数秒で済むようなことも、文字にすると長くなるものです。「大したことではないけど少し気になる」という程度のことは訊いてみるべきか否か、いちいち迷ってしまいます。また、やり取りの中で自分が実は大きなミスを見逃しているんじゃないかという不安が湧いてくるので、私は毎回スマホのメモにDMで送りたい内容を作文して、それをコピペして送っていました。作文の段階で落ち着くために一旦スマホから離れて、時間を空けることもありました。

返信に時間がかかること・制作期間中に具合が悪い日が来るであろうこと、これらが私自身気にならないではありませんでしたが、依頼人のたぐさんが精神疾患に理解があると信頼を置き甘えさせてもらうことにして、自分にプレッシャーをかけ過ぎないようにしました。

 

知識も経験もない不安

趣味で絵を描くのは、自分が満足するためです。ところが、依頼を承るというのは相手のあることです。

今までに依頼してもらって絵を描いたことがない私には、どういったやり取りや決め事が必要なのかもわかりませんでした。また、絵の値段相場もよく知らないため、どういったスタンスで取り組めばいいのかもピンときませんでした。

 

イラストレーターさんや絵師さんと呼ばれる人は、一つの作品に対してどれくらいの報酬を受け取っているのでしょう? どうやらこの話題は、いろいろな場で議論の対象とされているものらしくネット検索すれば情報は出てくるものの、確たる正解があるものではなさそうです。

 

どうしたものか、と思った私は、人に頼ることにしました。絵を描く他の人は、この募集についてどう思っているのか? と、相談させてもらいました。

すると一人の方が、「イラストの報酬としてこの値段は高額なほうではない」と教えてくれました。経験的知識のある方の正直な言葉に、無知な私は目から鱗が落ちました。私は自己評価が低いあまりに、一般的な情報を得ても自分に適用することができなかったのです。簡単に言うと、他の人が描いた絵には相応の価値が発生して然るべきだと考えるのに対して、自分の描いた絵には “そんな価値は無い” という思考に陥ってしまっていました。どうやら、認知の歪みがあったようです。

 

 

応募から受注・制作

DMで自己紹介・自己PRをして、ご依頼いただく運びとなりました。

具体的な絵のイメージは、「横顔か、視線を少し外したようなイラスト」「雰囲気としては、男性が考えている感じ、ちょっと物思いにふけっている感じで、優し気な雰囲気が出せたらいいと考えています。」とのご要望でした。

制作期間は2~3週間、ということで、3週間後には最終的な完成版をお渡しすることになりました。

 

気になることがあればご相談しながら、進めていきました。

時間的には充分余裕がある印象だったので、肩に力を入れ過ぎずに少しずつ……やっていきたかったのですが、それが難しいことに気づくのは数日経ってからでした。

 

0か100か

自分では気合を入れているつもりも頑張っているつもりもなく、むしろ小さな力で時間をかけてやろうと思っていながら、絵に取り掛かってから気がつくと完全に集中していて、何時間も経っているのでした。そしてそこには、やった分だけ進んだ絵と、ヘトヘトに疲れた自分が居るのでした。

 

少し長い距離を走るために、軽いジョギングを続けていきたいのに、目の前に走るべき道があると全力疾走してしまい、短距離で休憩しなければいけなくなるのでした。

車の運転に例えると、軽い力でアクセルを踏んで程よいスピードで進むことが、出来ていないのです。

 

私は疲れを感じた日や、ポジティブな気持ちで描き始められない日には、絵には全く手を付けないことにしました。

 

本当にこれでいいのか

段々と完成に近づくにつれて、本当にこれでいいのだろうか? もっと出来ることがあるのではないか? と考えるようになりました。

そこで、「提示された報酬額が仮にもっと高額だったなら、きっとそれに見合うために努力をしなければいけないような気持ちになっただろうな」と想像しました。そうです、多分この報酬の提示額は、必要以上のプレッシャーを感じさせないために設定されたものなのだと、思い至りました。

 

 

完成

最初のDMを送ってから15日後に出来上がった絵はこちらです。

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 このイラストをお使いいただいたブログ記事はこちら↓

tagunari.com

私のこともご紹介くださっています。

 

 

感想 

やはり、絵を描くのは楽しかったです。楽しみながら出来上がったものを、お使いいただけるのは嬉しいことです。

私自身、反復性うつ病性障害と社交不安障害と強迫性障害で、低い自己肯定感をどうにか高めていきたいと考えているタイミングでもありました。

たぐさんの今回の企画と出会えて、好きな “絵を描くこと” で認めてもらえて、自己実現というと大袈裟かもしれませんが、とても励みになりました。

自作のもので金銭を受け取るなんておこがましいと最初は思っていましたが、その価値があるものをご提供できればと、いいやり甲斐になりました。


たぐさんとのやり取りでは、お褒めいただいたり喜んでくださったりして、終始うつ病患者の個人に対するお気遣いを感じました。

報酬額のお心遣いも有り難く、有意義に使わせていただこうと思います。


この度は本当に有難い機会に恵まれたと、関わってくれた方々に感謝しています。

 

自己肯定感を上げるにはどうすればいいか、自分はどう社会参加することができるのか、まだまだこれからも手探りが続くと思いますが、こうした小さなハードルを幾つも越えていくことで “強い自己否定感” を薄めていけたらいいなと考えています。

絵のモデルは誰でしょう?⑥

かろうじて月に一度は更新していた企画も、今回で最後にしようと思います。

描き続けていれば少しずつでも上手くなるかな? と、描いていた物ですが、描きたい絵が他に出てきたので、このチャレンジは一旦ここまでで納得することにしました。

 

正直なところ、今の自分の力ではこの辺までしか描けないというのがなんとなく掴めて、腕を上げるためにはちゃんとやらなくてはいけないことを確認しました。

 

自分がなんのために絵を描きたいかで、やることは変わってくると思います。

 

 

 

この絵のモデルは誰でしょう?


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下の【】に白い文字で答えがあります。

 

 

 

答え

長澤まさみ

 

 

当たった人が居てくれたら、嬉しいです。

「芸術とは」再考

芸術の秋です。今年の夏は、『ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末への道』という企画展を見に行った 小柏まき です。

 

 


昨年10月に読書感想と交えて『己の定義する芸術とは』というテーマでブログを書きました。今になって読み返してみると、現在の私の心の声と違った言い回しで書いてあって、わかりづらい言葉を遣っているなぁと思いました。

なので今回は、自分が考える芸術の定義を、改めて今の私の言葉で記しておきます。

 

 

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芸術作品に、興味があるモノが含まれていることがあります。

興味があるモノが、たまたま芸術に属してる感じです。

 

 

人や猿の脳には、顔を顔と判断する細胞や、手を手と判断する細胞があるらしいです。それと同じように “芸術を感知する心の一部” があるイメージです。

 

それが、脳ではなくて心という点が、個人差を産むのかなと思います。

 

 

芸術に分類されないモノが芸術的に感じるのも、好きな芸術作品に触れたときに働くのと同じ心の一部が動かされる要素があるのだと思います。

 


誰かの “心の芸術を感知する部分” を動かせれば、芸術的な人になれることでしょう。

それが自分の心の芸術を感知する部分しか動かせないと、世間には受け入れられない自称芸術家になるのではないでしょうか。

 

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この絵は、描いてみて、美術館で見た作品たちに影響されていると自分で感じました。

 

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絵のモデルは誰でしょう?④

小さなきっかけから絵に興味が向くと、連日絵を描く 小柏まき です。

 

 

SNSや通信アプリで使っているアイコンに飽きて、「せっかく変えるなら自分で描いてみようかな」と描き始めたら、スイッチが入ってしまいました。

 

 

 

こちらは少し前に、有名人の画像を見ながら描いたものです。

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この絵のモデルは誰でしょう?

下の【】の中に白い文字で正解を書いておきます。

 

 

 

川口春奈

 

 

若い頃の国仲涼子だと思った、そこのあなた、残念でした。精進します。

絵のモデルは誰でしょう?③

ここしばらくは、絵をあまり描いていない 小柏まき です。

 

②の絵も、汲み取って優しい言葉をかけてくれる人が居ました。有難いことです。

前回の記事はこちら↓

ogasiwa-maki.hatenablog.com

 

 

 

この絵のモデルは誰でしょう?

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下の【】の中に白い文字で正解があります。

 

 

 

答え

相武紗季

絵のモデルは誰でしょう?②

気まぐれに描いた絵をたまにアップする記事を、地味にシリーズ化しようとしている 小柏まき です。 

 

①は正解してくれた人が居て、嬉しかったです! ありがとうございます。

前回の記事はこちら↓

ogasiwa-maki.hatenablog.com

 

 

 

この絵のモデルは誰でしょう?

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下の【】の中に白い文字で正解があります。

 

 

 

答え

広末涼子