人というものは、区切りを付けたがるものだと感じる今日この頃です。
元号改正(改元)が明日に迫った今日、平成も残すところ一ヶ月となりました。
ここしばらくは、「平成最後」という言葉をメディアから受け取ることが多く、ニュースでは平成最後のお花見の様子を伝えていました。
実際は、元号が変わろうが変わるまいが、桜は季節に咲きます。逆にいえば、特に「〇〇最後」でなくても、今日のこの瞬間は二度と来ることはなく、いつ見た桜景色でも全く同じ光景を見ることは叶わないのです。
明日の11時30分頃に新元号発表予定だそうですが、明日は4月1日。エイプリルフールでもあります。
「【速報】新元号『〇〇』に決定」という、嘘と本当が入り混じったSNSの投稿が目に浮かびます。
区切りといえば、年末年始や誕生日などいろいろありますね。
今日で今年度も終わりです。
文化的な生活を送る人間の心理として、区切りを設けることで、その区切りまでに何かをしたいとか、新しい目標を立てたいとかの目安にしやすくなるものです。
例えば離婚調停中の夫婦は、年末に差し掛かると年内の決着を望むそうですし、年始には財布や歯ブラシを新しくする人は少なくないことでしょう。
ある時期に終末予言が流行ったりしたのも、こうした心理や、便乗したお祭り騒ぎをしたいなどの理由からなのかなと思います。
新元号を予想
“新しい元号を予想する”というのも、ひとつのイベント的な娯楽でしょう。
マスコミは大々的に予想すると、それを受けて元号候補から外れてしまって、結果的に予想が外れるからか、インタビューやアンケートで収集した誰かの考えを伝える方法をとっているように見えます。
さて、個人的な元号の予想をしてみようと思います。
年末に清水寺で発表される『今年の漢字』で、今年は新元号に使われている漢字が選ばれることを予測して、「解」の字は入らないでほしいです。個人的な今年の漢字を「解」にしたいからです。これは予想というよりも希望ですね。
どちらにしても、割とどんな人でも書きやすい簡単な文字で構成された2文字になることでしょう。
「安心」や「安全」の「安」の字も、世の中的には好まれる文字だと思いますが、今回の改元で使われることはないでしょう。そう思う理由は、現在の総理大臣が安倍晋三氏だからです。きっと、元号を私物化している、なんて批判されてしまうでしょうから。
それから、過去の 明治・大正・昭和・平成 に使われた頭文字、M・T・S・H から始まらない音が選ばれることでしょう。
こうして今までの元号を並べてみると、2文字とも へん と つくり に分けられる元号の次に、2文字とも分けられない文字を使うという傾向でもあるのでしょうか?
というわけで、私的予想は【久真(きゅうま)】なんてところにしましょうか。
字面が大正っぽい感じで、さっきの傾向に当てはまっていない? 一見した読み方が「くま」っぽい?
では、【温丸(おんまる)】なんてどうでしょう。
響きが「おまる」っぽい? 「ぬくまる」の方がいい? 字面はいいかと思いきや、温暖化を連想させる?
ならば、【順泰(じゅんたい)】なんていうのはいかがでしょう?
……文字がゲシュタルト崩壊してきたので、この辺にしておきます。
なんて勝手な予想をしていられるもの、明日の発表の時までです。一度知ってしまうと、知らなかったときの自由な発想ができる思考に戻ることはできません。
こうして流れに乗って適当に楽しむ、というのも面白いですね。あとで読み返して、あてずっぽうな元号予想を展開していることに、うすら恥ずかしい気分になれるかと思うと、変わりゆくことの貴重さが少しわかる気がします。
そんなこんなで、3月も今日で終わり。
今年の4分の1が過ぎようとしています。
お正月の頃の自分が立てた、抱負や目標などを、見直してみるいい機会ですね。